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11/24 欧州乱気流とアジア覇権争い

◇最近のボヤキ 倉都康行  

 スペインの総選挙は最大野党の国民党が過半数を獲得、これもまた市場の圧力が政権交代を促した一つの結果と見て良いだろう。この「市場力」は徐々に欧州中銀にも押し寄せている。その波は、ECBが最後の貸し手になるべきだという濁流となり始めているが、これにはドラギ総裁はじめ金融当局者は一斉に反発を示している。最も厳しいのは当然ながら独連銀のバイトマン総裁だ。だが中銀はいつまで抵抗を続けられるのか、情勢は微妙になりつつある。
 鍵を握るのはドラギ総裁だ。現時点では中銀による財政ファイナンスには一線を画しているが、そのニュアンスは若干バイトマン総裁らとは異なるようだとFT紙は報じている。水面下で行われているECBによるIMF融資という迂回経路の検討などには柔軟な姿勢を示す可能性もあろう。邪推に過ぎないが、それがイタリア出身の総裁の本音かも、と思ったりする。新興国を上手く引き寄せられない状況のもとでドイツ流儀で一貫させれば、どこかでユーロ圏そのものが市場の波に飲み込まれるリスクが高まっているのは事実だ。

 欧州の乱気流をよそにアジアでは米中の覇権争いが始まった。TPPやFTAの議論が活性化するのは良いことだが、露骨な国益主張は火遊びで済まなくなる可能性もある。古今東西を問わず、国の勢力争いは絶えないものだ。勿論、仲が良ければ国など必要はないし、利益を防衛する為に国が存在するのだから、国家間の利害対立は当たり前の話でもある。同盟関係にも必然的に賞味期限がある。平衡状態は政治経済の世界には存在しないとすれば、経済構想も現在の視点に引き摺られていては要を為さない。剰余価値は未来の観点からしか生まれないのだ。それは欧州も同じだろう。


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