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10/27 「時代遅れ」による円高

◇最近のボヤキ 倉都康行  

 欧州では、ギリシアの債務削減比率を50-60%へ引き上げて銀行に負担拡大を要請し、一方で銀行資本強化に1,000億ユーロ規模の支援を検討するという方向性が確認されている。フランスのECBを梃子にしてEFSFを銀行化するというアイデアは予想通り却下されたようだ。EFSFが国債を部分保証する案は引き続き検討中だがそれに加えてEFSFをベースにした新ファンドをIMF内に設立する案も浮上している、とNYタイムズは報じている。いずれにせよ、徐々に方向性が収斂し始めたのは朗報である。
 とはいえ、市場に根強く残るスペイン・イタリア・フランスへの波及懸念を払拭するには時間がかかる。これはユーロ再編議論を絡めて、長期にわたる欧州問題の構造化を形成することになりそうだ。それは米国にも波及する。先週末には米金融当局からの発言も相次いでおり、その余波でドル円が史上最高値を更新している。イエレン副議長はどうやら「QE3」を主導する役割を買って出たようだし、規制担当の筈のタルーロ理事までMBS債の追加買い入れの必要性に言及している。どうやらFRBの腹も固まりつつある。円は更に狙い撃ちされそうだ。

 米国実体経済は自動車などを中心に9月以降やや改善したかに見えるが、FRBは欧州問題もあってかなりダウンサイドへの意識を高めている。年末商戦での消費が予想以上に不振との見方が浮上していることもその背景にある。ユーロの不透明感と米量的緩和の拡大となれば、円高は必至だろう。これを消去法の円高などと呼んでいると世界を見間違える。各国は明らかに「自国優先主義」の保護主義化へ向かっているのであり、能天気にオープンな市場主義を唱え続ける日本が「時代遅れ」になっているのが最近の円高の特徴だと見るのは間違っているだろうか。


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