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10/20 レバレッジではなく実弾を

◇最近のボヤキ 倉都康行  

 G20財務相・中銀総裁会議での欧州に対する「EFSF機能を最大限に」という声明にはやや違和感を覚えている。確かに欧州の問題は欧州で解決すべきだが市場がそれを信用しない場合の解決策は、レバレッジを使ったEFSF再拡充ではなく実弾による支援要請である。以前であれば日本や米国が出動できたが、今それは困難だ。だから欧州は自分でやれ、というのではなく実弾を持っている新興国に要請すべき時期であろう。
 ブラジルは以前から新興国によるIMFへの資金供給を欧州問題の火消しに利用することを提案しているが、米ガイトナー長官はまるでそれは新興国の知ったことではない、といった調子で拒絶している。新興国の勢力増強を抑制しようとしているのは見え見えであるが、それは愚かな逆効果を生みかねない。長官は欧州に早くレバレッジを使えとけしかけており、欧州の一部にもその提案を受容すべきとの声が広がりつつある。G20の声明がそれを後押しすることになりそうな気配である。

 レバレッジ型再拡充で一時的には市場不安は沈静しようが、金融処方としては正しくない。それは危険を伴う政治的処方に過ぎないからだ。支援は空砲のバズーガ砲ではなく本物の実弾で行うべきである。米国はリーマンショックをレバレッジ型支援で切り抜けたという自負があるようだが、現段階でそれが成功であったと断言出来る証左はない。金融システムに火種を残したまま、欧州からの飛び火を警戒しているのが米国の生の姿であろう。先進国はもはや新興国という新たなヘルプ・デスクの支援なしに経済運営出来ないことを素直に認めるべきだろう。


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