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10/19 期待と失望を繰り返す欧州

◇マーケット・ウィンドウズ  

 先週、メルケル独首相やバローゾ欧州委員長が欧州債務問題と銀行資本増強問題への協調的な解決への姿勢を示したことで急転換した相場ムードは、昨日のドイツの報道官や財務省からの「過剰期待牽制」発言によって早速冷水を浴びせられることになった。NYダウは247.49ドルの大幅安となり、対ドルで1.39を突破していたユーロも1.37台へと急反落している。23日のEU首脳会議ですべての問題が氷解する訳ではない、というのは現実的な解釈だろう。ギリシアの債務削減率に関しても、7月合意の21%からどこまで拡大させるか、まだ落ち着きどころすら確定していないのが現状だ。銀行の中には引き続き21%以上は受容できないと主張するところもある。

 但し、客観情勢からすれば主要債権者である銀行も一定の妥協を示さざるを得ない、という判断に傾いているようだ。問題はどこで折れるかである。ドイツなどが主張する50%以上というシナリオは難しいだろう。FT紙に拠れば、35-40%程度であれば何とか対応可能というのが業界のコンセンサスに近いという。それ以上になると、公的資金の強制注入で事実上の国有化となる銀行が続出する、との見方もある。更に、「自発的」という条件に欧州がこだわるならば、参加率が高くなければ意味が無い。50%以上のヘアカットとすれば、参加しない国債保有者が増えることになる。従って、週末に向けた議論は40%前後の債務削減率で進むことになるかもしれない。

 ドイツのショイブレ財務相が言うように、確かに23日にすべてが解決される保証はないが、ギリシア支援の7月合意の修正及び銀行の自己資本強化への姿がより明確になるのは確実である。具体論で最も気になるのはEFSFの在り方だろう。17か国で再拡充は決まったものの、市場では引き続きガイトナー長官ご推奨の「バズーガ砲」タイプの大型化を期待する声がある。G20もそれを後押ししているような気配もある。だがこれには欧州内で慎重な見方が多く、23日までに意見が一致するとは思えない。当面は4,400億ユーロの枠内で如何に市場不安を鎮静化するかという「不安定さ」を抱えながら、これまで同様に期待と失望を繰り返す相場展開が続くことになるのではないか。


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