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10/13 スロバキアの反抗とギリシアのヘアカット拡大

◇マーケット・ウィンドウズ  

 欧州で幾つか動きがあった。まずIMF/EU/ECBの融資調査団が、ペンディングとなっていた対ギリシア支援融資で合意し、80億ユーロを11月上旬に払い込むこととなった。これでギリシアの越年は何とか保証されたが、調査団は2012年には民営化や構造改革を通じた追加歳出削減策が必要になる、との認識を示している。市場にはデフォルト回避を歓迎する声もあるが、逆に政治的なデフォルト回避にIMFが関与した、という疑念の声も少なくない。IMFは欧州勢とその合同調査を続けながら、一部にある「ギリシア支援打ち切り論」に対して正当性のある反論を続けねばならない。その論理が2012年以降に破綻する可能性は決して低くないだろう。

 続いて、スロバキアがEFSF拡充案を否決したとの報道も入ってきた。但しこれはほぼ想定内だと捉える向きが多い。4党で構成される連立与党の一党が執拗に反対しており、採決への棄権者が続出したからだ。各種報道に拠れば、本日にも再採決が行われる予定で、可決される見通しのようだ。スロバキアも、本気で否決となればユーロ圏加盟そのものを否定することになりかねない。EFSFの拡充はほぼ既定路線として見て良いだろう。それよりもギリシアの「事実上のヘアカット」をどう拡大させるかの方が重要な問題である。これに対して、ユンケル・ユーログループ議長は昨日かなり踏み込んだ発言を行っている。

 オーストリアのテレビ番組で同議長は、ギリシア債権保有者の21%負担はもはや十分とは言えず、50-60%あるいはそれ以上となってもおかしくない、と述べてそうした投資家の損失上積みの上で銀行の自己資本増強を図るべきだ、との考えを示している。既にS&Pはギリシアの50-70%の元本削減の必要性を指摘、イッシング元ECB理事も先日50%のヘアカットの必要性に言及している。オランダの中銀や財務省からも、デフォルトという言葉が頻繁に漏れ聞こえるようになった。ギリシアの債務再編、そして銀行の損失顕現化とほぼ強制的な自己資本増強への外堀は埋まりつつある。抵抗する銀行には、格下げという厳しい報復が待っている。


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