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10/10 欧州銀行への支援開始

◇世界潮流 倉都康行  

 今週初に緊急役員会を開催したDexiaは、自力での流動性確保や自己資本増強は困難と判断してベルギー・フランス両政府にサポートを要請、両国はDexiaに対して万全の支援を行うと発表した。同行はギリシア国債を35億ユーロ、イタリア国債を150億ユーロ保有していることで、市場から厳しい目を向けられて日々の資金繰りにも窮する状態であった。経営再建というよりも、Good Bank/Bad Bankに解体されて公的管理のもとで処理されることになりそうだ。

 Dexiaは2008年に公的資金を注入された、ベルギー・フランス・ルクセンブルグの三政府管理下の銀行だが、結局再建は失敗に終わった。同様に支援が必要な銀行はDexia以外にもある。また大手銀行の業績も冴えない。Deutsche Bankは7-9月期の投資銀行部門の業績低迷で年間100億ユーロの利益目標達成は断念したと述べ、500人の人員削減を発表している。UBSも厳しい決算が予想され、RBSはRoE目標を引き下げると発表している。

 Moody’sはイタリア格付けをAa2からA2へと三段階引き下げて、OutlookもNegativeとした。S&PはポルトガルのBBB-を据え置いたものの、見通しは引き続きNegativeである。注目のギリシアに関しては、2011/12年の財政赤字見通しが目標未達になることから、トロイカ融資団による80億ユーロの支援実行は11月にずれ込むことになった。同国デフォルト懸念は依然として消えておらず、欧州不安は根雪のように金融市場を覆っている。

 その中でユーロ圏は徐々に銀行資本増強に向けた議論が進み始めたようだ。FT紙はRehn欧州委員が「欧州は共同して緊急に行動する必要性も認識で一致している」と発言したと報じて、市場を安堵させた。その「Concerted Co-Ordinated Approach」については具体性を疑問視する向きもあったが、Merkel首相がEFSFを活用した資本増強を示唆したことで、漸く解決への道が見えてきた感もある。

 スロバキアという難関を控えたEFSFにはまだ不透明性も残っているが、米国が要請しているようなLeverage型ではなく単純拡大型のEFSFで銀行資本を増強してギリシアのデフォルトを進めるという体制が見えてくれば、市場の過剰懸念が薄まることが期待されよう。EBA(欧州銀行監督機構)も3回目のStress Testでこの動きをサポートする可能性も出ている。欧州に一筋の光が見え始めている。

 この記事は「世界潮流アップデート」からの抜粋です。
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