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09/29 欧州危機は消火できるか

◇最近のボヤキ 倉都康行  

 G20財務相・中銀総裁会議の緊急声明も、市場不安を消火する力はなさそうだ。昨年5月から始まったギリシア騒動は1年数か月経過して最悪の事態へ展開しそうな気配も漂う。2007年7月にベアスターンズのファンドが破綻し、8月にはBNPパリバ・ショックが起きてECBの大量流動性供与となったその1年1か月後にリーマン・ショックが起きた展開と似ているとも言えるし、1931年のクレディ・アンシュタルトの破綻から世界的大恐慌へと繋がった連想を働かせる向きもある。心理悪化が呼ぶ経済縮小は金融市場の拡大によって増幅されつつある。
 超債務時代からの脱出には、債務再編に見合った消火能力が必須であるが、市場はそこに疑問符を付けてしまったので、簡単には恐怖感が消えない。超債務時代を作り上げた先進国は、新たな債務によってその危機を乗り越えるという自滅的な処方箋に拠りかかってきた。それが最終局面を迎えているのだから事態が深刻なのは当然である。経済はその逆回転に耐えねばならない。だが英米エコノミストなどから聞こえてくるのは、更に債務を増やせという破壊的な声である。

 市場は、政治家だけでなく経済学にも不信感を突き付けているように思う。債務を債務で解消する経済モデルは持続不能であり、市場がこれを支持できないのは当たり前だろう。週末にBBCが企画したIMFでの討論会を見たが、その中でPIMCOのエルエリアン氏がラガルド専務理事に対して「オーケストラの指揮者のような役割を望む」とエールを送っていた。だが指揮者がどんなに優れていても演奏する楽曲の選択を間違えればアウトである。いまは指揮者の資質より、正しい曲目を選ぶ能力こそが望まれるべきではないか。


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